にこ

クロニクルのにこのレビュー・感想・評価

クロニクル(2012年製作の映画)
4.0
監督がこの映画を作るにあたって「AKIRA」や「キャリー」に影響を受けたと言う。まさに学校で居場所もないコンプレックスの塊のところや、アキラばりの超能力に食われてしまう様は見事な融合だ。

主人公アンドリューの手持ちカメラ視点で進んでいくストーリーは前半はありありとアンドリューの根暗さと孤独さを彼視点の手持ちカメラから見て取れる。
そこから超能力を手に入れ、今時の高校生のようなバカな動画をとってバカ笑いし、どんどんエスカレートしていくのはみていてとても楽しい。
中盤、パーティで一躍人気者になり、念願の初夜を迎えるかと思いきや…とこのシーンがアンドリューの心を折る出来事なんだけど、まさにキャリーのシーンにピッタリ重なるようでした。
そこからの暴走していく様を手持ちカメラ(もうこのあたりからほとんどカメラを能力で浮かしてアンドリューがアンドリューを自らを撮る画)から、監視カメラや傍観している人々の動画など他人の目から見たアンドリューを挟み、その哀れな姿と自己の感情が膨れ上がりすぎたアンドリュー自身を映し、普通のPOV映画に止まらないところは逆に新しい!

見終わったあとこれは面白かったなと感じるいい映画でした!
にこ

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