あきしげ

黒執事のあきしげのレビュー・感想・評価

黒執事(2013年製作の映画)
2.0
枢やなによる同名漫画を実写映画化。
監督は大谷健太郎とさとうけいいち。

現在でも連載されている漫画。
テレビアニメも製作している。

原作は未読なので知識ゼロからスタート。
舞台が近未来のよく分からない世界です。
そこにゴシック要素が詰め込まれている。

タイトルである黒執事はセバスチャン。
演じているのは小説家の水嶋ヒロです。
主演の他に共同プロデューサーもやる。
まさに本作は水嶋ヒロの為の映画です。

原作のセバスチャンは分からないが、
基本的に完璧超人の悪魔という設定。
悪魔なのに物理的な事しかできない。
食事用のナイフがメイン武装となる。
クセがありそうで薄いキャラクター。
水嶋ヒロを格好良く魅せるだけです。
深みがありそうでまったくないです。

もう一人の主人公である清玄。
演じているのは剛力彩芽です。
なんだかオマケ程度であった。
剛力彩芽は演技が下手だけど、
水嶋ヒロの存在でごまかして、
なんかと間を持たせています。

清玄の叔母・若槻華恵。
演じるのは優香である。
かなり頑張っています。
その頑張りが空回りで、
使い方を間違えた感じ。
この役は合わないです。
最後には彼女が主人公。
この演出と流れはダメ。

すべてに置いて作りが甘いです。
舞台にしても登場人物にしても。
もちろん、ストーリーは論外だ。
安直という事が似合う作品です。
子供騙しレベルのミステリーも、
最初から分かるような程度です。

本作の魅力は水嶋ヒロです。
彼が好きな人なら楽しめる。
そうではない人は微妙です。
面白そうな雰囲気だけです。
それをまったく活かさない。

結局、本作も製作側の金儲け道具になりました。
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