枢やなによる同名漫画を実写映画化。
監督は大谷健太郎とさとうけいいち。
現在でも連載されている漫画。
テレビアニメも製作している。
原作は未読なので知識ゼロからスタート。
舞台が近未来のよく分からない世界です。
そこにゴシック要素が詰め込まれている。
タイトルである黒執事はセバスチャン。
演じているのは小説家の水嶋ヒロです。
主演の他に共同プロデューサーもやる。
まさに本作は水嶋ヒロの為の映画です。
原作のセバスチャンは分からないが、
基本的に完璧超人の悪魔という設定。
悪魔なのに物理的な事しかできない。
食事用のナイフがメイン武装となる。
クセがありそうで薄いキャラクター。
水嶋ヒロを格好良く魅せるだけです。
深みがありそうでまったくないです。
もう一人の主人公である清玄。
演じているのは剛力彩芽です。
なんだかオマケ程度であった。
剛力彩芽は演技が下手だけど、
水嶋ヒロの存在でごまかして、
なんかと間を持たせています。
清玄の叔母・若槻華恵。
演じるのは優香である。
かなり頑張っています。
その頑張りが空回りで、
使い方を間違えた感じ。
この役は合わないです。
最後には彼女が主人公。
この演出と流れはダメ。
すべてに置いて作りが甘いです。
舞台にしても登場人物にしても。
もちろん、ストーリーは論外だ。
安直という事が似合う作品です。
子供騙しレベルのミステリーも、
最初から分かるような程度です。
本作の魅力は水嶋ヒロです。
彼が好きな人なら楽しめる。
そうではない人は微妙です。
面白そうな雰囲気だけです。
それをまったく活かさない。
結局、本作も製作側の金儲け道具になりました。