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Disney's クリスマス・キャロルのadeamのレビュー・感想・評価

1.5
ディケンズの名作クリスマス文学をロバート・ゼメキスがCGアニメーションで描いたファンタジー。
ケチで冷酷なために街中から忌み嫌われる老人が精霊に連れられて過去、現在、未来を見たことで改心する物語です。
「ポーラー・エクスプレス」の生気を感じない不気味さが多少解消されただけでなく、縦横無尽のカメラワークからも数年間での技術の進歩が感じられました。
受け継がれてきたストーリーに今更つべこべ言っても仕方ないのですが、さすがに説教臭さは否めませんでした。
冒頭の老人の冷酷さにいくらか共感できる部分を作ったり、三夜の合間に昼の時間を描いて少しずつ改心していく過程を描いたり、改心後の振る舞いをはしゃぎ回るのではなくささやかながら変化の兆しが見られる程度にしたり、感情変化を受け入れやすくするための構成上の工夫はいろいろできたと思うのですが、古典であることを隠れ蓑にしているように感じてしまいました。
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