リリー

アンハサウェイ/裸の天使のリリーのレビュー・感想・評価

アンハサウェイ/裸の天使(2005年製作の映画)
3.5
アン•ハサウェイ演じる女子高生アリソンが遊びまくる単純な話かと思いきや、人種差別、格差などがテーマとなる意外にも深い話でした。富裕層の「白人」と、麻薬取引で生計を立てるメキシコ移民たちとの隔たりは大きく、決してその世界が混じることはないのだと教えてくれました。
裕福な白人家庭に生まれ育ち、不仲の両親を持ち、イケメンの彼氏がいる、常に「退屈な」女子高生が刺激を求めてメキシコ移民たちのギャングとの繋がりを求める無謀な行動にハラハラはしますが、気持ちはわからなくはないです。アリソンは寂しさを埋めようとしたのですね。しかし、あれほど潔く脱ぎまくる必要はあったのか、疑問ですがね。
その、コワモテのギャングたちが意外にも「紳士的」だったことに好感を持ちました。違法なことに関わりながらも、キチンと「ルール」を守って生きていることが印象に残りました。興味本位で彼らに近づいたアリソンも、彼らの筋が通った生き方を見抜いたのかなと思いたいです。
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