Maririri

嘆きのピエタのMariririのレビュー・感想・評価

嘆きのピエタ(2012年製作の映画)
1.8
第69回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞。
ヨーロッパのみなさんはこういうやつ、お好きな感じ?

悪の限りを尽くして借金の取り立てをしていた男のもとに30年ぶりに「母」だと名乗る女が現れる。ただ生きてきた男に「守るべき大切な人」ができた。でもこれからある復讐が始まることを男はまだ知らない。

前日まで嫌がらせの極みみたいな事をしてたくせに翌日から手を繋ぐ、一緒に寝るなどマザコンに早変わりする男、理解に苦しむ。母と名乗る女は赤いスカートに口紅の色っぽい姿で部屋で編み物をしている。

「ほんとに母?」と思うモヤモヤは冒頭のシーンの伏線が回収される頃にやや消化されます。母の愛と母性の葛藤。

「暴力は無意味な行為だと知らしめたくて製作した」と語るキム・ギドクだけど、この7年後に女性に対する暴力とセクハラで刑事告訴され、実生活でも伏線回収されました。作品に罪はないが、こういう事あると見る目変わるのは私だけ…?

悲喜こもごもですが、己の忍耐力が試される作品でもあります…………はい。
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