話しとしては生き別れた母を名乗る人物が唐突に表れて、去る。
というとんでもなくシンプル設計。
カメラワークだったりストーリーの内容は割と現実路線なのに、なんか主人公も男なのにアイライン引いてるし、髪の毛の色とかあれ何なの?笑ヴィジュアル系?
とか衣装もアニメ的というのかな、リアリティーラインをどこに持っていきたいのかが謎。
普通だったらこんな拙さがマイナスポイントになりがちだけど、今作に関してはその曖昧なバランスが味わいとなって散々見たような話しで感じた事の無い感覚を与える事に成功してると思う。
ギドク監督は物凄い早撮りで作品を撮るらしいけど、その唐突さがストーリー設定へ無理やり引き込む為の引力に表れているんだとしたらこの人は映画に愛されてる人だと思わずにはいられない。