何回この作品を観ただろう。ガリレオシリーズだけど、実に面白いっていうドラマシリーズのわざとらしいセリフがなくて静かなトーンですごい好き。
静かで綺麗な玻璃ヶ浦の海の中のシーンも、悲しげで静かなピアノが、秘密を抱えた家族の悲しみに思いを馳せるように、そっと背中を押してくれる。
やっぱり最後の方の面会室での前田吟と湯川先生そしてマジックミラー越しの杏、このシーンがとても良い。前田吟は本当にさすがベテランの演技、杏ちゃんも素晴らしかった。
当人同士のことなのだが、客観的に見て風吹ジュンさん演じる節っちゃんが本当は悪かったんじゃないかと思うけど、そこにはあんまりフォーカスを当ててなかった。
妻や子を愛する感情ってすごい。自分の子じゃないと気付いても愛し続けるってやっぱり、家族は血だけで繋がってるんじゃないんだな。同じく福山雅治の「そして父になる」もそんな話だったな。
容疑者Xの献身がもちろん好きだけど、この作品も自分にとってはとても秀逸で、もっと評価されていいんじゃないかって思うな。
