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オブリビオンのkmtnのネタバレレビュー・内容・結末

オブリビオン(2013年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

この映画に独断で捧ぐ一曲
曲:Super Are
歌手:ボアダムス


【トムが2人という見せ場】
監督ジョセフ・コシンスキー、主演トム・クルーズ。


自分で言うのもなんだけど、私はトム・クルーズが出てれば割りかし何でも褒めるタイプの盲目的なファンだ。


昨年公開の「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」も世間では中々の叩かれ具合だったけど、もうトムが何だか画面で面白いことしてる!ってだけで100点の作品だと思った。


そんな私だけれど、今作「オブリビオン」は、全く乗れなかった。


観ていてやはり思い浮かぶのはマトリックスだと思う。
ネットで感想をみていると、結構みんなそれについて言及している。あと、月に囚われた男も。
※人気ブロガーでプロリスナーこと三角絞めさんのブログ。上記2作について書かれている。
https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/kamiyamaz/entry-11553714433.html


最近のトム・クルーズは残念ながら年齢には勝てず、顔の筋肉がたるんでしまっている。
つまり普通のかっこいい役というのに無理が生じてきている。
今作オブリビオンも例に漏れずである。


しかしながら、トム本人もそれをしっかり把握しているのか、ただカッコいいだけのアクションではなく、
コミカルさを打ち出したアクション作品に積極的に参加しているのが近年のトム・クルーズ映画の特徴といって差し支えないと思う。


もちろん、初主演作である「卒業白書」からそういう気はあるわけだけど、
今は過去と比べても、もっと意識的にそうしているであろうところにトム・クルーズの底知れなさや、クレバーさがある。


オブリビオンがそこまで面白く感じれなかったのは、マイノリティ・リポートあたりのマジなSFのみを徹頭徹尾やってしまったとこじゃないかと思う。


それで設定が斬新とかならまだしも、前述の通り、マトリックスと月に囚われた男を足して2で割って、スパイス付けで壮大な映像足しました……みたいな内容だから、ちょっとキツイなあという感想。


もちろん良いところある。
2人のトムが組み合うシーンは、結構面白いし、
前述のスパイス付けの壮大な映像ってのが、これまたしっかり美しくて良い。
出てくるガジェットも斬新という程でもないけど、ちゃんとカッコいい。


あと、忘れてはいけない、今作のヒロインのオルガ・キュリレンコ。
ポニーテールがとってもチャーミング。物憂げな雰囲気が素敵。
ちなみに、オルガ・キュリレンコ曰くこの映画のテーマは「人は愛し続けるこのが可能か」ということらしい。そう言われればそういう気もする。ラストとか正に。
※オルガ・キュリレンコが今作のテーマについて語っている記事は以下。
http://s.cinema.pia.co.jp/smart/news/161180/51503/


全体的にはそんなに好きじゃないんだけど、この監督ジョセフ・コシンスキーはトップガン2の監督に内定しているとか。
トムは気に入ってしまったようだ。
クリスファー・マッカリーにやらせればいいのに……というのが正直なところ。
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