セガール幹事長代理

クロユリ団地のセガール幹事長代理のレビュー・感想・評価

クロユリ団地(2013年製作の映画)
2.5
引っ越し先でジジイと子供に悩まされる話。

世間の評価が散々なので一ミリも期待せず観たのが功を奏したのか、半分くらいまでは楽しめた。
ぶちまけた伏線を頑張って回収しようとしてたし、棒って言われてる前田の演技が制作者サイドが求めているヌメっとした団地の雰囲気にうまいこと合ってたと思う。

知らないジジイに抱きつかれ、「お前は死ぬ」って言われたら、家族に相談する前にお巡りさんなんじゃ、と小さなツッコミはあったが、本作を一番ダメにしてるのは成宮だと確信している。

男前がオバケに襲われて泣こうが叫ぼうが全然グッと来ないんですよね。
成宮、何してもかっこいいんだもの。
あれだけ暴れながら大声出してもオデコや鼻先テカってないし、髪の分け目微動だにしないし、なんならダウニーのいい香りがしそうです。
幽霊に呪われても陽キャが持つ特有の空気が霞まないんです。

これが例えばボクシングの内藤や北朝鮮のジェンキンスだったら、すげえ可愛そうですよ。
顔にハンデ抱えてる人間をこれ以上イジめるなってなりますよね。

えっちなビデオでもそうですけど、微妙な顔の女優をスパーンビターンってやってるの見ると、マジでいたたまれなくなるし、世の中にうんざりします。
モデルになるって言って上京したあの頃の気持ち、踏みにじんないでほしいわ。