「目を治さなければ、オルドの皇帝によってモスクワを破壊します。」

ロシアの映画です。モスクワ国際映画祭での受賞作品です。

モンゴルの一角に黄金のオルドという国がありました。アビニョンから来たキリスト教の客人がいる中、君主であるハンは弟に暗殺されます。新しく皇帝になったジャニベクは皇太后の眼を治すためにロシア教皇を無理やり招きます。

歴史劇のファンタジーとありますが私はモンゴルやロシアの歴史を知らないので、どこまでが歴史劇でどこからがファンタジーかわかりません…

とても粗暴で原始的なモンゴル:オルドの人々と、虐げられているロシアの人々。残酷で非情なシーンが随所に出てきます。モンゴルの人が観たら怒りそうです…

「彼を見張れ。
モスクワが焼けるのを見せるまで、殺すな。」

16世紀のイスラムモンゴル系残党と地域を支配されていたロシヤ正教派の導線、史実風オカルト色の強い内容。

残虐首チョンパ、火だるま大やけど、窒息パワープレイなどこれでもか描写をかましていたが、主線は侵略支配のイスラムとキリスト受難から起こる不純論理を著していた。

ロシア発、歴史ファンタジー･アクション、でも内容はモンゴルw

全然ファンタジーじゃないし、アクションっていうか受難だし、魔術っていうかキリスト教な話でした。
そんな感じで、思っていたストーリーではありませんでしたが、モンゴルの歴史や当時の雰囲気は新鮮で楽しめます♪



14世紀、モンゴル帝国に存在した金張汗国(黄金のオルド)。
"ハン"皇帝ティニベクが、実弟ジャニベクに殺される。
ジャニベクはハンとなり、国を治めるが、ある日、母親タイドゥラが突然失明してしまう。
あらゆる祈祷や薬を試すが全く効かない。

そんな時、モスクワの府主教アレクシイが奇跡を起こせると聞き、すぐさま呼び寄せる。
母親の眼を治せなければ、モスクワを焼き払うと脅すが、当然奇跡は起きない。
ジャニベクは、モスクワが焼け野原になるまで、アレクシイは生かしておけと命ずる。
辱しめられ、虐げられ、心身共にぼろぼろにされるアレクシイは、神に祈るのだが……



モスクワ王子が格好良い、が、数分しか出ない(笑)
あとは、泥塗れになって苦しみもがく、アレクシイの痛々しさに堪えるのみ。。。
結構キツいです。

でも、モンゴルの当時の服装や音楽、建物とか風習等、なかなか知る機会のない情報を得られました！

125分という長編作品ですが、飽きることなく、新鮮な空気を満喫出来ます☆