このレビューはネタバレを含みます
ウォン・カーウァイが葉問ブームに乗ってカンフー映画?
トニー・レオンに誰もカンフーアクション求めてないのに?
劇場で観た後も謎のままでした。
7年経ってBSで観なおして、納得しました。
これは「動く写真集」「長いPV」「詩的なCM」と思って観れば、無問題。
漫画のトリミングのような顔のアップ、固定アングル。
モノローグ対決のあまり会話になってない会話シーン。
そして肝心のアクションシーンがよくわからない曖昧な映像(笑)
アクションというよりダンスかラブシーンに見える。
武侠モノで美的な表現の映画もありますが、それとも違います。
モチーフがたまたま葉問なだけで、ウォン・カーウァイテイスト全開です。『花様年華』テイストのままなのです。
「後悔がない人生なんて味気ない」
「武術の道には三段階ある 自分を知り 世間を知り 人生を知る」
ラスト、思い出したように付け加えてる(?)葉問の武術家としての説明シーンは要らなかったなぁ、と個人的には思います。違和感ありまくりです。あれはドニー・イェンじゃないと成立しない。その前のトニー・レオンのセンチメンタルな表情のシーンのままで終わって欲しかった。