mukoryoさんの映画レビュー・感想・評価

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激流(1994年製作の映画)

4.0

後味スカッとできる王道のスリルとサスペンス。母親役のメリル・ストリープの頼もしさが揺るぎなくて、ハラハラはすれど安心感ある。家族のみなが賢くてひねくれていないのも、時代なのか、アメリカ気質なのか、エン>>続きを読む

年少日記(2023年製作の映画)

4.2

危機的なテーマを描いているが、終始静かに淡々と落ち着いたトーンで
でも若々しさもあって心に染み入る秀作。
優秀かそうでないかの基準しかない世界(家庭)はツラい。
窮地に立たされる主人公のエリの人間らし
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恋の渦(2013年製作の映画)

3.8

冒頭、映像のきたなさや内容・ノリが苦手で「エンタメ作品として成立するのか?」という疑問を感じて観るのをやめようかと思った。(このポスターのヴィジュアルからは観ない映画)

でもすぐに群像劇としてめちゃ
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スイート・マイホーム(2023年製作の映画)

3.6

原作未読。「あったかい」と言うワードが聞けば聞くほど居心地悪く感じる質感の映像表現。
最初は凡庸な男に見える賢二が、禍が重なるほど魅力的に見えてきて観客を捉える感じが名作『ヒッチャー』を思い起こした。
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女神の継承(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

モキュメンタリーと知りつつも、民俗学的なドキュメンタリーを観るような知的好奇心くすぐるところがあって、異色のホラー作品。

後日、ミンの取り憑かれた動きの練習動画を観てしまって冷めるというか裏側を観な
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がんばっていきまっしょい(1998年製作の映画)

3.8

公開当時、縁あってこの映画のチラシを仕事場に貼っていた。(この集合写真ではなく、ボートを漕いでいるところの写真)WOWOWで25年ぶりに鑑賞。
全く運動部系やったことない子たちがいつしか頑張り屋に変わ
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.8

A24作品らしいビジュアルが美しいホラー。
傷ついた心身を癒そうと、自然美しい田舎のカントリーハウスで静かな時間を過ごそうとしただけなのに、次々と邪魔が入り嫌な思いをする。
ともかく村で遭遇する男たち
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スプーン一杯の幸せ(1975年製作の映画)

3.0

桜田淳子が歌う主題歌『ひとり歩き』がとても気持ちのいい歌で、この映画を1回観れば口ずさみたくなるシンプルな歌詞も最高。
桜田淳子ちゃんの可愛さがフレッシュで輝いてる。1970年代独特の時代をまとった可
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反則王(2000年製作の映画)

3.5

公開当時に劇場で観て以来久しぶりに鑑賞。
若いサラリーマン姿のソン・ガンホは細くてすらっと足が長くてスマートな印象。
やたらヘッドロックしてくる上司のソン・ヨンチャン、2023年新作ドラマ『医師チャ・
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.6

シャマラン監督の映画、ラストで後ろから「膝カックン」されるように感じる作品が多いので迷ったけど、ホラーやスリラーで気分転換したくて劇場鑑賞。極悪犯VS善人の勧善懲悪ものとはやはり違っていてスカッとはし>>続きを読む

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

-

公開当時、京都の映画館で観たのを覚えている。久しぶりに観ると、こんなにもあけすけに官能的というか耽美的な表現だったかと驚く。

あまりにも有名なテーマ曲、この映画では電子音楽の強烈さが目立っていて、印
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.2

限定された空間での群像劇は古くから沢山あれど、これは斬新で現代的でとっても面白かった!
長尺の映画だけど一瞬も気を抜けなくてずっとハラハラし通し。
誰を応援したくなるか、自分の中でコロコロと変わってい
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呪餐 悪魔の奴隷(2022年製作の映画)

3.6

前作の4人きょうだいの行く末が気になりすぎたので、劇場へ。

全体的には舞台が変わっただけで一作目と同じ構造。
劇場では声が右側だけ聴こえたりと雰囲気抜群でした。

なぜラジオが怖いのか、弟が怖いのか
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悪魔の奴隷(2017年製作の映画)

3.6

配信サービスで鑑賞。冒頭の映画会社のロゴから無音で始まったのが世界観に引き込まれた。80年代の独特なカラーリングとアジアのおっとりとした空気感が良い。
『ヘレディタリー 継承』+『死霊館』がアジアで展
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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

3.9

旅客機の事故とパニックを扱った映画は数多くあれど、この切り口は新しくて面白かった。

Bluetoothの設定!大事!そこで効いてくるのか。

「入れ込みすぎるな」と言われても、誰もが少なからず持って
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スマホを落としただけなのに(2023年製作の映画)

3.5

スマホ+サイコパスのモチーフは日本より韓国エンタメの方が得意とするジャンルな気がします。
ストーリーの流れと盛り上げ方が上手い。
また、思っていたより血みどろのグロシーンがほとんどなかったので、苦手な
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殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)

3.7

ウィ・ハジュン、パク・フン共に最凶サイコパスから極めて善人までの両極端を演じられる俳優さんなので、今回はこう来たか!とワクワクしました。ドラマ『18アゲイン』『シスターズ』『誰も知らない』を観た方には>>続きを読む

世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

3.7

タイトル通り、彼を賞賛する気持ちで観始めたのだが…、なんとも苦しく、考えさせられる複雑な映画だった。
日本独特の熱狂の仕方、人気が消費に変わっていく感じ、今思うとはっとさせられ、根が深くて苦しくなる。
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レジェンド・オブ・クロー 九陰白骨爪(2021年製作の映画)

3.5

サブタイトルの九陰白骨爪、頭蓋骨に素手で穴を!という荒技なのですが、内容はメロドラマがメイン。金庸小説の映画化の1本としては難しくなく楽しめました。
秘伝書さえ入手すれば奥義を得られるという中國劇ある
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ゴッドスレイヤー 神殺しの剣(2021年製作の映画)

3.6

睡眠中に見る夢は主人公は自分であることが大前提ですが、それが小説とリンクしたときに自分が主役ではないところがわかりにくかった。現代編と時代劇ファンタジーの2本立てを観た気分。小説の中の提灯ドラゴンや、>>続きを読む

宇宙人東京に現わる(1956年製作の映画)

3.3

映画タイトルロゴがかわいい。そして居酒屋「宇宙軒」!椅子が酒樽で座面の柄がいろいろあって内装がかわいくて、今このお店が東京にあったら流行ると思う。(『シン・ウルトラマン』の居酒屋のように)
岡本太郎デ
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呪詛(2022年製作の映画)

3.5

予告編を観て、映像的に今時のセンスの良さを感じた。
本編は怖さというより気持ち悪さの方が強い。
ホームビデオってなんか怖いよね、という感覚をうまく発展させてる。きっかけは『ミッドサマー』に近いものがあ
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インヘリタンス(2020年製作の映画)

3.3

有能な検事のローレンが、最初は「証拠、証拠」と言っていたのに、どんどん自称モーガンの思い通りに乗せられていく過程はひきこまれた。
ところが、いやまてよ、極端にローレンにだけ少ない額の遺産、「掘り起こす
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ゴヤ・マーダー(2019年製作の映画)

-

芸術に精通したある意味天才的な犯人による事件を、二人の女性刑事が困難を乗り越えて謎解きし、解決する…という内容を期待して観たが…どれも見事に裏切って予想だにしない展開だった。
女性刑事が担当ということ
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83歳のやさしいスパイ(2020年製作の映画)

4.2

ほっこりするコメディー・・・ではなく、ドキュメンタリーというのが驚き。タイトルに偽りはない。台本なしで実際の会話でできていると思うと本当に凄い。

スパイというミッションを与えられたセルヒオが任務に励
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.7

タイトルが内容とは逆の、皮肉なタイトルの作品=後味悪い説(褒め言葉です)。
英語も中国語も「走る」と「逃げる」はイコールで同じワードで済むのだけど、日本語は違うので字幕等でどっち使うかいつも気になる。
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.5

香港半山區にゴジラ!青馬大橋も!
香港が舞台として登場する映画を集めている身としては、いつもの摩天楼の登用だけではなかったことが嬉しい。もちろん比率おかしいし、イルミネーションはファンタジーですが。
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スラムダンス(1987年製作の映画)

3.8

断片的でわかりくい物語だけど、後半に行くにつれていろいろハッキリしてくるところが心地よくて見応えあった。
そして最初から観直して見ると、オープニングのタイトルバックからすでに事件の大事な要素が映ってる
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こうしょう碧 真珠の涙(2019年製作の映画)

2.9

設定とキャラクターは興味惹かれるけれど、65分は短すぎ、詰め込みすぎで何もかも唐突になってしまっているのが惜しい。悪役の方ももっと観たかった。30-40話くらいのドラマなら良さそう。それとメイクや衣装>>続きを読む

チャンシルさんには福が多いね(2019年製作の映画)

3.6

たまたまですが、小津安二郎映画も、レスリー・チャンの映画も前日・前々日に観たばかりなのでチャンシルさんに共感できました。

『愛の不時着』『夫婦の世界』で個性を発揮していたキム・ヨンミンさんがまさかの
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東京暮色(1957年製作の映画)

-

小津作品のなかに、これほど後味が悪くて皮肉で意地悪な展開の映画があったなんて初めて知りました。けっこう後を引いています。

ネガティブなシーンでもいつもの淡々としたセリフ回しと、まるでコメディのような
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ブラッド・ブラザース 刺馬(1973年製作の映画)

3.8

国立映画アーカイブにて。
『刺馬』はティ・ロンのプロフィール紹介欄で何十年も見てたはずの作品、やっとスクリーンで観られてよかった。

若きさわやか長身イケメンのティ・ロンが、後半どんどん野心家の顔にな
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ベター・ウォッチ・アウト: クリスマスの侵略者(2016年製作の映画)

3.9

最近観たいくつかの映画で「ホーム・アローンかよ」とか「ホーム・アローン方式で」のような台詞を目にしたので、「ホーム・アローン」オマージュの作品は沢山ありそう。この映画もそうだし、蜘蛛の登場が「ホーム・>>続きを読む

ナイトホークス(1981年製作の映画)

3.6

WOWOWのスタローン特集にて久しぶりに鑑賞。
あらためて観てもルトガー・ハウアーの存在感が圧倒的。
彼のトレードマークの青い瞳を封印して始まる。整形して美しい顔に変身するのは常套手段ではあるが登場感
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レジェンド・オブ・ヒドゥンタウン~隠市奇聞録~(2020年製作の映画)

3.3

主役二人の存在が謎なのだけどそこは掘り下げず、ゲストのストーリーを重視している感じで、これは連続物の捕物劇の1エピソード?
大事件解決よりバディものとして長いシリーズにしたほうがいい感じ。そして続編で
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モクソリ(2018年製作の映画)

3.0

廃墟の遊園地という舞台、外観が衰退の美学が出ていい感じ。
内部で起こる怖い出来事がもっとテンポよくアトラクション的な法則があれば楽しめたかも。
全体に流れる「人恋しさ」の空気感が切なくて、怖いというよ
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