グランド・マスターの作品情報・感想・評価・動画配信

『グランド・マスター』に投稿された感想・評価

1930年代の中国、南部の佛山の武術家イップ・マン(トニー・レオン)は、北部の武術界の重鎮のゴン・パオセンと接し、南部の武術家の代表者と認められ、「南の技を北に伝えて欲しい」と依頼される。イップ・マンはパオセンの娘ルオメイ(チャン・ツィイー)と試合して認め合い、イップ・マンは北部を訪問することを約束するが、日中戦争の勃発により武術家たちは時代に翻弄される。

イップ・マンを主役に据えていながら、その他の武術家たちの日中戦争以後の時代の流れに翻弄される様子が描かれており、拳法アクションを楽しむ作品とは異なるように感じました。

豪雨の中、多勢を相手に詠春拳を放つイップ・マンの勇姿はとてもカッコよく、映像としての美しさを感じました。それは拳法アクションで相手を倒す痛快さとはまた異なる感じでした。

ゴン・パオセンの後継争いがストーリーのメインとなっており、イップ・マンも絡むのですが、どちらかというと娘のルオメイと一番弟子のマーサン(マックス・チャン)の闘いに重きを置いた展開だったように思います。
ルオメイとマーサンの闘いは走る列車のそばで行われ、列車に当たりそうになるスリリングさがあって見応えがありました。

可もなく不可もなしといった感じでした。盛り上がるところが少なく、今ひとつ作品の中に入れませんでした。

鑑賞日:2022年11月22日
鑑賞方法:BS/CS ザ・シネマ
mitakosama

mitakosamaの感想・評価

3.3
珍しいウォンカーウェイによるカンフー映画。アクションを含め監督らしいスタイリッシュな仕上がりになって、これはこれでとても新選だった。

トニーレオンがイップマン。
功夫の功績の多いゴン家のパオセンにより、南北流派の統一を目標にした試合が行われイップマンが選ばれる。
詠春拳のイップマンは形意拳・洪家拳・楊式太極拳と試合し勝利。
パオセンの八卦掌をも破り認められるも、娘ルオメイ(チャンツィイー)が対立。
イップマンはルオメイと戦い二人は友情で結ばれる。

映像センスだけで格闘シーンを見せているが、これが案外面白い。踏み込んだり強く打ち込んだりする際などの印象的な場面でスローモーションを多用し、カット割りを多くする。
戦っているというより舞っているかのような優雅さで達人感を演出している。
また各拳法の戦い方を描き分けているのも面白い。

イップマンとルオメイは中学生みたいに文通を始める。
パオセンは後継者となるマーサン(カミソリ)を破門したことで殺されてしまい、娘のルオメイは執拗に復讐を挑む。
日中戦争によりマーサンは日本軍の支援を受けており優位な立場だが、それでもルオメイはマーサンと戦い深手を負いながらも勝利。

ココが意外だ。本来なら物語の構造上は《マーサンがルオメイを倒し→イップマンがマーサンを倒し仇を討つ》というのが映画の常套句な筈だ。
でもマーサンとルオメイの戦いにイップマンは一切関わらないので、後半はイップマンが完全に蚊帳の外だ。

結局イップマンと結ばれなかったルオメイの悲しみという形で物語がビターに終わる。後半がチャンツィイーの物語になってしまった。コレはやっぱりちょっと変な構成だと思う。
ぅ

ぅの感想・評価

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イップマン知らんのに観ちゃった…
衣装/スタイリングと建築/室内がべらぼうに可愛い‼️序盤ずっと可愛いって叫んでた
終始うちの国の人がほんとすいません…ってなってた…ほんとすいません…
王家衛の表現する煙が好きだ〜、音楽と画面がめちゃくちゃ王家衛だった。
チャン・ツィイーもトニー・レオンも喋り方が特徴的だなあ
トニーは30年代が舞台の作品って无名がこれ以来初?めっちゃ観たい…泣
マトリックスでネオがあんな首詰まった黒のロングコートなのはこういうカンフーの服装意識してんのかなってやっと思い至った、恥
大木茂

大木茂の感想・評価

3.3
最近イップマン流行ってるらしいからウォンカーウァイに作らせてみようぜ?!って始まってそうな企画ではあったな
(と思ったら構想17年かよ笑)

所々に絵画みたいな画が続くんだけど
外連味が売りなカンフー映画との相性はあんまりよくないかもなぁなんて思ったり
結構イップマン映画観てきたからなんとなくイップマンの人生は分かっていたので話はすんなり入ったけど
グランドマスターってタイトルだったから
てっきり八極拳、八卦掌、形意拳vs詠春拳の天下一武闘会みたいなの期待しちゃったわ

白いハットがなんか目立ってたな
あとやっぱりタバコ吸うんだよね

やっぱカンフーって中国が産んだ最高の肉体芸術だよな
ダンスか?ってくらい気持ちいい

やっぱ芸術的な映画撮る監督でもカンフーって好きなんだなぁって感じれる作品ではあった


最後の少年は…
単なるカンフー映画と思って観たのですが、詠春拳のイップマンの半生を描いた作品だったんですね
それだけでは物足りなさがあったのか、八卦掌の使い手としてチャン・ツィイーがヒロインで良いのかな?

やはりイップマンの作品だとドニー・イェンの4部作は面白かったですが、単作として二人の人生を交互に描き面白みのある作品でした

あまりアクションをメインどころにした感じが少なく最初の1vs多数がカンフー映画らしい部分かとは思います
ので、カンフーアクション目的だと物足りなさもあるかもです

2022年11月12日 343作目
スターチャンネル1 字幕 録画
YasTkg

YasTkgの感想・評価

4.0
激動の時代に抗い、運命を切り開こうとした実在の
グランド・マスター達の愛と宿命の物語。

カーウァイ監督のこだわり炸裂のカンフー・アート作品。
umi

umiの感想・評価

-

私は一体何を観たのだろう?って終わった後少しポカンとしたけど割とすぐ忘れて気を取り直した。
ウォン・カーウァイが功夫に手を出した。
ただし映像美の方に傾く監督なので、中身は自ずと想像がつく。
そしてまたしてもイップマンが題材に取り上げられている。

八卦掌の宗師が引退を決意し後継者争いには一番弟子の馬三が名乗りを上げる。
また宗師の娘であり奥義六十四手を受け継いだ宮若梅も名乗りを。
だが宗師が指名したのはイップマンであり、3人の関係に亀裂が入ることに。

トニー・レオンやチャン・ツィイー。チャン・チェンなどの出演者に加えて、ユエン・ウーピンが参加のアクション指導など豪華な布陣。
ただしやたらとワイヤーに加えてこれでもかのスローモーションを被せてきて、アクションの型としては堪能できなかった。

政治的主導の物語も悪い意味で功夫とは似つかない中身になってしまった。
やはりウォン・カーウァイはどの作品でも変わることはないと改めて認識。
CAK

CAKの感想・評価

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拳法は登山と同じ
一歩一歩

進んでも止まるなかれ


章子怡さん、臼田あさ美×二階堂ふみ
という感じ。
中国語もゆっくりで、勉強になる。


拳法のために生きるのではない。
人として生きるのだ。
       ー ブルース・リー

その李さんの師である葉問(Yip Man)を
モデルにした映画。
日中戦争の映像もあり。
ALW

ALWの感想・評価

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かつて一世を風靡したウォン・カーウァイだが、よくよく考えてみれば私自身は彼の作品を一本も鑑賞していないことに今さらながら気づいた。若い頃から映画を選ぶ基準がどちらかと言えば監督よりも俳優重視なので、たとえあちこちのメディアで「恋する惑星」やら「欲望の翼」が取り上げられていようとあまり関心を持たなかったのがその理由なのかもしれない

で、ここにきて初のカーウァイ。トニー・レオンがブルース・リーの師匠として有名なイップ・マンを演じ、相手役がチャン・ツィイー。何となくカーウァイとカンフーの組み合わせにも興味をそそられた

巧みな構図に細かく割られたカット、昭明の当て方にも工夫が凝らされ全編から監督の相当なこだわりが窺える。恐らく色々なカメラ技術を駆使したであろうアクションシーンは息を呑むほどに流麗で、単なる伝記物やカンフー物とは違う独特の映像美に彩られた「愛」の物語、これが率直な感想だ

ただ、様式を追求するがために俳優たちの演技が押し並べて型通りのような気がしたのはいささか残念でならない。これでは操り人形と変わらないではないか。いかにもしかつめらしい顔つきのトニーやチャンばかりではなく、フッと緩んだときの彼らの表情なども見てみたかったと思わずにはいられない

(2022 - No.57)
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