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まぼろしの市街戦のKのレビュー・感想・評価

まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)
3.5
ブラックユーモア系。誰もいなくなった街で新たな文化が生まれる様は見ていて楽しかった。衣装もいい。ごっこ遊びのよう。綱渡り。壁の向こう。乗り切れない部分もあり対比のバランスは悪く感じた。こっちは良くてあっちは駄目という描写がはっきりしすぎている。心の美しさ(純粋さ)と芸術性の高さ…果たしてどうだろう。ファンタジーぎりぎり一歩手前まで踏み込んでリアルを描き切ったのはすごいと思う。アイデアも秀逸。手放しで素晴らしいとは言えないしそれはそれで怖い。「最も美しいのは窓から出かける旅です」が印象的。タイトルの意味になるほど。だんだんと笑顔が怖く見えてくる映画だった。
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