最も美しいのは窓から出かける旅です
第一次世界大戦末期、ドイツ軍は解放を待つフランスの小さな町の何処かに大型の爆弾を仕掛けた
それを知ったイギリス軍は爆弾の時限装置を解除を通信兵のプランピックに命ずる
プランピックは町に潜入するが、ドイツ兵と鉢合わせし近くの精神病院に逃げ込んだ
やがて門が開かれた病院から患者たちが溢れ出し、誰もいなくなった町に繰り出し始める
町はどうなってしまうのだろうか…
フィリップ・ド・ブロカ監督によるフランスの反戦コメディ的カルト映画
ずっと気にはなっていた作品の一つでしたが、ようやく観ることが出来ました
戦争のことなど気にも留めない精神病院の患者達と彼らに王様に祭り上げられたプランピックを描きます
戦争を描きながらもどこか牧歌的で楽しげという不思議な作品でした
それぞれがなりたい自分を演じ町の中でイキイキと生活しだす患者達
作品を観進めていくうちに彼らが精神病院の患者だということすら忘れてしまうくらい魅力的に描かれています
人によっては気品すら感じるレベルですし、ほんの短い間とは言え人生を最も謳歌しているように感じました
それと対象的に兵士達はとても滑稽に描かれていますね
イギリス軍の軍服がスカートっていうのが印象的です
ことの顛末を含め戦争の愚かさがよく表現されていると思います
争わなければあんな風にならなかったのに…
戦争の愚かさをコミカル交えて描く作品でした
