第一次世界大戦末期、フランスのとある小さな国も被害を受け、残ったのは精神病棟のみ…
彼らが何の病なのかは分からないけれど、社会的に「ズレている」と見られる精神患者と戦争の狂気を対比して、果たしてどちらが狂っているのか?と問いかけてくるのはかなり風刺が効いてて良かった。
精神患者が街に繰り出し、思い思いの職を手に入れ、好き好きに人生を謳歌する姿は美しかったし、
戦時中、誰もがそうありたかったけれど抑圧や同調のもと正気じゃ夢を公言することすら出来なかったのだろうと思うと切ない。
きっと彼らは誰しもの心の中に生きる、純な幼心の化身のようなものでもあると思った(閉じ込めるしかなかった気持ちのメタ)
「世界は単純だ」
「物事は単純だ、ただそこに男女がいるだけ」