寫眞館の主人とお客さんの交流を通して、明治から昭和の激動の時代をシューベルでピアノソナタで駆け抜けていく。
私も曽祖母の家で明治時代の写真を発見したことがあった。発見した写真の中に曽祖母の母の写真があって、訳一世紀ぶりに若かりし母と再開した曽祖母があまりに切ないような愛おしいような目をしていたのが感慨深かった。こうして時を超えても当時の一瞬を切り取って保管してくれる写真には、いつだって人々の想いが詰まっているなと思う。
写真って音も動きもない、その瞬間を切り取ったものだからサイレントアニメーションなのは粋だなと思ったり、相性が良い気がした。
どこの国でも「はい、チーズ」みたいな、笑顔で写真に写ろうという文化ってあるけど、どこ発祥なんだろ……
人間ってこんなに多様なのに楽しかったり幸せだと同じ顔(=笑顔)になるのって不思議。脳の働きによる反射らしいけど、備わってない動物も多いから必ずしも必要な訳ではないんだろうなと思うと、特有だし愛おしさを感じるね。