ニタ

フッテージのニタのレビュー・感想・評価

フッテージ(2012年製作の映画)
3.5
以前、子供が恐怖の対象になる映画ということで、あるレビュアーさんに教えて頂いていた1本をようやく観ることができた(私はその時、救い無さすぎの『ザ・チャイルド(1976)』を推した😅)。
『ブラック・フォン』であまりお顔の見えなかったイーサン・ホークを見たくなった気持ちもあり。

登場人物を特徴的にし、どのシーンにも何かあると思わせる。古めかしい8ミリ映像はかなり効果的で、エリソン(イーサン)と共に現場で眺めている緊張感があった。びっくりポイント多めなので(やっぱり“段ボール”と“芝刈機”がダントツ!)何度か体をビクつかせる事態に(^^;

過去の栄光を引きずる主人公の身勝手な行動で、結果的に家族を、そして子供を“向こう側”に差し出すことになったが、終盤の引っ越しが決まるずっと以前から娘ちゃんの言動は気になった。“連鎖”の正確な起点の曖昧さ、本来なら純粋であってほしい子供(ていうのが大人の勝手な押し付けなのかも)、謎に迫ろうとする状況下で、隔てられた世界が見えつ隠れつする。

…というわけで、本来子供は悪くないのに怖れてしまう作品でした!!(ラストの子達のポージング、あれはちょっと演出過多かなと感じた次第。なくても怖い!)
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