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17歳のエンディングノートのmmd14rのレビュー・感想・評価

17歳のエンディングノート(2012年製作の映画)
4.2
明日が来ることが幸せだということ。生きている証が欲しかっただけ。

ダコタは、比べてはいけないかもしれないけれど、エルと比べて華やかさが足りない。けれど、人生に恵まれなかったし、苦しい役を演じたらエルより強いと思う。感情移入ができる。だからこそ、ダコタは子役の頃から安定した役があるんだね。

ティッシュのシーンは吐き気がするくらいだめだった。病気だからと言っても、グロい。

馬のシーンは、ダコタ主演のドリーマーを思い出させた。

内容的には、これと言ったインパクトはない。ただ単調に、17歳のテレサの一瞬を映していた。17歳という人生で1番輝ける年に、人と同じことができないからこその反抗。明日死ぬように生きている実感が欲しいのに、体と心が一致しない。期待しては裏切られては、羨ましさが残る。

残されるものたちの姿は輝いて見えて、永遠に温かいものとして在り続ける。彼女もそうであるように、苦しみからの解放を、父親は葛藤しながら望む。

最後は泣きながらなぜか笑顔になれる。自分が笑顔になったのにはびっくりした。

”Our life is a series of moments.”
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