ペイン

プッシャー2のペインのレビュー・感想・評価

プッシャー2(2004年製作の映画)
4.3
公開中の『アナザーラウンド』でも主演を務め、今や北欧の至宝などとも呼ばれるマッツ・ミケルセン主演による『プッシャー』シリーズ2作目。

コアなレフン監督ファンがシリーズベスト及び、レフン映画全体でもベスト3に入ると太鼓判の“PART2”

プッシャー(麻薬密売人)こと主人公フランクの自業自得とも言うべく転落劇を、とことん感傷的な描写を避け、ドラマ性を排した一昔前のB級犯罪映画のような荒々しさで描き出した前作とは違い、今回は豊かなドラマ性が加味され、マッツ・ミケルセンが主演になったことによるある種のナイーブさを感じさせるPART2に仕上がっていた。

映画としての質はPART2の方がグンと上がっている印象で、映像面等でもそれは見てとれる。個人的な好みではPart1の荒々しさと良い意味でのチープさと身内感のようなものが好みではあるが、後々の『ブロンソン』や『ドライヴ』での活躍を感じさせる力作だ。

本作でも登場人物は皆、クスリをやりまくってて頭おかしい連中ばかりで愉しいが、マッツが勃たない自分のムスコを一生懸命に勃たせようとする姿にマッツ萌えしました。
ペイン

ペイン