このレビューはネタバレを含みます
大友克洋の漫画単行本「ショートピース 」は既読だが、本作とはほぼ無関係。「FREEDOM」のスタッフなどバンビジ・サンライズ絡みの大友一派による日本テーマでグローバル受けを狙ったと思われる短編アニメオムニバス。OP+4作の総尺68分という短さで正直どれも食い足りない。アニメ表現的にはところどころ「おーすげー!」と思うところもあるものの、ストーリー的にはどれも「だから?」という印象。短編好きとしてはちょっと残念。「MEMORIES」くらいの観ごたえが欲しかった。森本晃司のオープニングは「アニマトリックス」の廉価版かと思った。
1.九十九
モノを大切にってACのCMかよ!と突っ込んだ。技術的にも驚きなく、魅力うすでいちばんつまんなかった本作が米アカデミー賞短編アニメ部門ノミネートとか意味が分からない。森田修平なんかもってる。
2.火要鎮
大友克洋監督作品。既読の漫画「火乃要鎮」とは違うお話。それをやっちゃあお仕舞いよな大江戸悲恋劇。鳥瞰絵巻物仕立ての日本画風アニメーションが超美麗な超労作。これだけ特別お金かかってそう。
3.GANBO
アクション時代劇SF設定が面白い、ガールミーツシロクマvs赤鬼宇宙人。だいぶ作画に迫るセルルックCGアニメ。その道のスペシャリスト安藤裕章監督の演出が冴えてる。
4.武器よさらば
原作既読。ガンプラMSデザイナーのイメージしかなかったカトキハジメの初監督作。未来、廃墟となった東京を舞台とする、リアリティ感じる強化装甲服部隊 対 自立型戦車戦。
ということで、今回は大友克洋関連アニメオムニバス作品で三連投。