くろきつ

ペーパーボーイ 真夏の引力のくろきつのレビュー・感想・評価

4.5
ある殺人事件の真相を新聞記者の兄の手伝いを始めた未熟な青年は、やがて事件を追う末に濃密な人間関係に巻き込まれていく。

豪華俳優陣で贈る泥臭いバイオレンスドラマ。
問題作であることは間違いない。腑に落ちない箇所もいくつかあるが、そんなことよりも気持ち悪いほどの人間関係とそこに渦巻く暴力の描き方が上手い。綺麗なシーンが全くない。真夏のうだるような暑さが画面から嫌なほど伝わってきた。ジョン・キューザック、マシュー・マコノヒー、ニコール・キッドマン、ザック・エフロンというスーパースターだらけなのによくもこんな映画を撮ったなというところ。嫌悪感を与えるために作られたような映画だった。これくらい気持ち悪くて嫌悪感を抱かせてくれるバイオレンス映画は中々ないからすごく楽しめた。ジョン・キューザックの怪演は衝撃的。
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