あきしげ

魔法にかけられたエラ/魔法の国のプリンセスのあきしげのレビュー・感想・評価

1.5
アイドル女優、アン・ハサウェイのイメージ映画。

良かった点。

・アン・ハサウェイ好きには堪らない
・ファンタジーの中にある現代の描写

悪かった点。

・不快の塊で最大の巨悪ルシンダ
・オリジナリティの欠片もない登場人物
・ライトな内容と闇が深い主人公のバランス
・三つの童話から上辺だけを繋げた物語

本作はゲイル・カーソン・レヴィンの小説が原作。
べー二なっているのは三つの童話。
『眠れる森の美女』
『シンデレラ』
『白雪姫』
いいところ取りをして作った作品。
見覚えのある世界、設定、小道具が散見できます。

オリジナリティは主人公のかけられた魔法。
誰であっても命令すれば必ず服従する魔法。
どう考えても贈り物じゃなくて呪いの魔法。

それでも主人公のエラは普通に成長する。
どう考えても普通に成長できるはずない。
いくらバレてないと言ってもムリがある。

前提の設定から納得ができない。
シンデレラのように義姉妹がやって来る。
顔からにじみ出る悪女ぶりです。
何一ついいところがないのがお決まりだ。
口から出るのは主人公への侮蔑。

他の王子や主人公の仲間も特徴がない。
基本的に借り物の設定で成り立つ物語。
オリジナルの設定自体が納得できない。
そうなると出演者が好きという選択に。

アン・ハサウェイは個人的に顔が受け付けない。
確かに可愛らしいイメージだけど生理的にムリ。
そうなると本作の悪い部分が余計に意識します。

最大の巨悪であるルシンダという妖精。
短絡的な思考で人の人生を左右する呪いの魔法をかける。
変えない理由も適当すぎて不快の極み。
このルシンダという妖精こそが最大の巨悪と感じました。
最悪なのが無自覚という危険な考え方。

アン・ハサウェイの宣伝映画と割り切るべき。
深く考えると負けなので浅いところで考える。
それが本作の正しい楽しみ方だと納得できた。
あきしげ

あきしげ