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鱒のmrhsのレビュー・感想・評価

(1982年製作の映画)
3.5
撮影監督アンリ・アルカン、美術アレクサンドル・トローネという布陣で作られたジャパニズム丸出しの華麗な映像とゲーム性の強く漠然としたストーリー、いかにもジョセフ・ロージー的としか言いようがない。

ノーベル賞を受賞したハロルド・ピンターが脚本を手掛けたイギリス時代の作品ですらストーリーは曖昧だったし、曖昧さとはジョセフ・ロージーの確固たる作家性なのだ。

もっともそれをどう評価するかは難しく、ジョセフ・ロージーの作品は自分の知る限りでは、だいたい生煮え感がある。
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