荒巻セントラルプラザ

海がきこえるの荒巻セントラルプラザのレビュー・感想・評価

海がきこえる(1993年製作の映画)
4.8
~あらすじ~
主人公の大学生・ススムには、高校時代から付き合っている彼女・エリカがいた。しかし、ひょんなことからエリカは東京の大学で出会ったチャラい先輩と関係を持っていることを知ってしまい・・・。

以上が、私が長年が想像していた「海がきこえる」のあらすじです。

「海がきこえる」は学生時代からずっと気になっていたのだけど
「何やら寝取られ要素があるらしい」という噂をキャッチし
「そんなの見たら脳が破壊されちゃうだろ」
と思って見ることが出来ない作品でした。

しかし現在、
渋谷の映画館で上映されていると知り、
勇気を出して見に行くことに。



結果
そんなことなかったし、
とてもとても大好きな映画でした。

全ての瞬間から良さが溢れています。
ワンシーンごとに「良さだなぁ」と唸り続けました。

当時のアニメ画のルックはやはり素晴らしく、
全てのカットを名画として残せるんじゃないかと思います。

自分が90年代初頭の少女漫画ルックスフェチなのもあり、
あの細身ケミカルウォッシュジーンズにパンツインのシルエットを見ているだけで脳が幸せになりました。

主人公の友人、松野豊は
真面目クールな眼鏡キャラにして関俊彦の声がするので
一瞬にして私の「ジブリイケメンランキング」を塗り替えていきました。

しかし話が進むと主人公・杜崎拓の
「90年代少女漫画的カッコいい男のコ」ぶりも素晴らしく
「頼むからお前らは幸せでいてくれ」という気持ちに。

ラストの、同窓会から残ったメンツで商店街を歩き、話し込む流れ。
アレだ。
アレなんだよ、青春は。

見に行く前、
「この作品は思春期に見るべきだ」
「大人になった今、100%味わうことはできないタイプなんじゃないか」
と思っていたけど、そんなことはなかったです。
むしろ大人になった今だからこそ感じられるものが多かった気がします。

この作品は永遠を手にしている。