シトリン

私の男のシトリンのレビュー・感想・評価

私の男(2013年製作の映画)
1.9
この親子関係を美しいと言える人が凄い。

観る人を選ぶってレベルではない。
芸術として観る努力をしても終始嫌悪感しかない。人間の理性とか本能が働くんだなと思った。

異常な親子関係を醸し出す雰囲気は絶大に上手かった。

性行為そのものより見てはいけないと思わされるような行為の数々。
東京に出てから父親が娘に執着する姿、インモラルな行為が増していてゾワゾワすると言うよりただの変態にしか見えず一体どんな気持ちで観たらいいのか悩んだ。
 
歪んだ純愛なのかな。
とてもエグくてキツイ。

映像はとても綺麗。
流氷も二階堂ふみが大人になってからの姿も綺麗。
カメラマンの映し方が良い。

「豚の餌」ってところが怖かった。
あの人の遺体はどうなったのか謎。
凄い世界だ。

二階堂ふみはこの映画で日本アカデミー主演女優賞受賞(最優秀賞は宮沢りえ)
この年はいわゆる体当たり演技をしていた女優が多かった記憶。
とても日アカ寄りの映画じゃないね。