いわやん

水の声を聞くのいわやんのレビュー・感想・評価

水の声を聞く(2013年製作の映画)
3.8
在日韓国人の「ミンジョン」。
彼女は、誘われるままに巫女のアルバイトを受ける。

そのエセ宗教は、韓国ムードの覆いを被った「神の水」と言い、一人のプロデューサー的な男が演出していた。

その中で、巫女として演じるミンジョンは、日々の苦悩を訴える信者の心を癒し、説法を行っている。

やがて、評判を呼び信者の数も増えていき、宗教団体として大きくなって。

そこにヤクザから追われるミンジョンの父親も合流して。

そんな中、自己嫌悪と信者に対しての背徳感からミンジョンは逃避を・・。

ミンジョンは、小さい時に死別した母親や自身のルーツの疑問から遠い叔母の所へ。

そこで、済州島、お婆さん、お母さんと「巫女」の事と色々教わり自分の進む道を確立して「神の水」へ帰る。

でも「神の水」ではミンジョンの無断逃避から事務の女性を第2の「ミンジョン」に仕立ててしまう・・。

この作品、奥が深くて昨今の宗教問題から、大阪に韓国の人が多い理由のひとつとして「済州島四・三事件」を・・。

ミンジョンが、エセから本物へ自身のルーツを誇りに開眼し、躍進しようとする「思い」と、それをよく思わずにあくまでも「エセ」として営利目的な回りの人達の「恨」

そして、エンディングソングが美空ひばりの「愛・燦燦」

韓国を扱った作品としては、結構よく出来てると思いました。
いわやん

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