フッカー

ラッシュ/プライドと友情のフッカーのレビュー・感想・評価

ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)
4.0
弾けるライターの音、吹かすエンジン、擦れるタイヤ

F1という極限の世界の中で、異なる生き方をする二人の男が交錯する物語。

常に死と隣り合わせ、その一日一日が最後の一日になるかもしれない.....
だからこそ生を謳歌する。
そんな一瞬に輝く男の姿はエネルギッシュで魅力的。
その象徴とも言えるジェームズ・ハント

自由奔放で精力に溢れまくり!見た目は色男系。それでレーサーで夢に溢れてたら、そりゃあもうイチコロですよね笑


片や実業家で良い家柄で生まれたニキ・ラウダは父と決別し自費でF1チームと契約。
数ランク下のF3で無名でくすぶっているころから、その天性のカーセットアップ技術で、上の世界に潜り込む。

損得のビジネスライクな考え方、人との一線置いた距離、他を寄せ付けないが徹底して検証し改善を目指すその思考


二人の生き方はほぼ逆のようなものですよね。
楽しくて上りたくてレースやるハントと、稼ぐために走るラウダ
それでも二人とも家族から見放され、レースの中で現在生きているというのは同じ。

F3の頃から宿命のように絡み合う二人。このドラマが淡々としていても、リアルに描かれていて楽しめました(*^^*)

そして訪れる悲劇、二人がライバルとして競いあってきたからこそ、お互いをたかめあっていたからこそ、生まれた絆が台詞に表れていたのが良くて♪


最終的には生きていくなかで何を求めるかの違いにより、分かれた二人。
ラウダが羨む気持ち分かります。
でもあの決断をしたラウダは俺好きだよ。


んーーー、唸るエンジン音と、雨を切って進むあの鋭さに燃えたぜ!!