李藝 最初の朝鮮通信使のいち麦のレビュー・感想・評価

室町時代に命懸けの来日を40回も成した外交官イ・イェの旅路を、韓国人俳優の尹太永が辿る歴史ドキュメンタリー。倭寇に母親を拉致された事件が彼の原動力になり、やがて日韓友好の願いへと変わっていったとは。
韓国側の歴史認識を知る日本の若者の率直な言葉も拾っている。人と人との交流を積み重ねることの大切さがよく伝わってきた。素のユンも魅力的だ。こういう作品が日本のメディアに乗りにくい現状こそ憂うべき。