ファッション・デザイナーのクリスティーンと、突然現れて彼女の不調を治すと言って家に居座るダイアナとの関係が解き明かされるサイコホラー。今どきの社会問題を下敷にしたような因縁。他作品ではあまり見た記憶がないような、憔悴し恐怖に歪んだエヴァ・グリーンの表情が見どころだった。M.ストロング演じる夫君にはもうちょっと妻の力になれるよう頑張って貰いたかったな。
“ノセボ”とは“プラセボ”の反対で薬や治療に対する不信・不安が効果を減じたり悪い影響を及ぼす現象とのこと。本編を見る限り、その意味が厳密かつストレートに感じ取れる場面や展開はないように思われた。細部に色々とスッキリしない疑問も残ってしまった。