たわーりんぐいんふぇるの

折れた矢のたわーりんぐいんふぇるののレビュー・感想・評価

折れた矢(2012年製作の映画)
4.2
2007年1月15日、実際に起きた殺人未遂事件(クロスボウ事件)を元に描かれた、勇敢な男の実話の物語。
実話ベースの社会派法廷サスペンスは韓国エンタメの真骨頂。
面白いです、ホンマおもろい。

大学入試問題に誤りがあったと大学側に訂正を要求するキム教授。しかし、大学側はそれを認めるどころか、キム教授を解雇してしまう。
それに反発したキム教授は大学側を訴えるが、裁判で負けてしまう。
大学側に誤りがあることは確かであるにもかかわらず、自分に原因があると判決した裁判長に腹が立ったキム教授は、クロスボウで打ち、現行犯で逮捕される。

検事側から提出される証拠の矛盾を一つずつ明かしてしくキム教授。対する、彼に何が何でも有罪判決を下そうとする司法省。
事件は罪を越え、正義と権力の戦いになっていく。

映画には描かれてないが、この作品が罪のない人間を監獄行きにした法務省を告発する。7年前に下された判決の理由と事件の真相を求める声が高くなり、社会現象として嵐を巻き起こす。そして遂に、2012年、事件の発端となった入試問題裁判を担当していた部長判事がネット掲示板でキム教授の勝利を認めるコメントを残す。