風の旅人

劇場版 STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)負荷領域のデジャヴの風の旅人のレビュー・感想・評価

4.0
よくできた設定なので、新しいストーリー(世界線)を語ろうと思えばいくらでも語れてしまう。
だからこれ単体で評価するのは難しい。
あくまでもファン向けの映画だろう。
しかしゲームやアニメを知っている者にとっては、また彼らに会えるだけで感涙ものだ。
何を隠そう、僕は『シュタゲ』の大ファンで、もしこの作品に出会っていなかったら、今の僕は存在していないかもしれない、というくらい考え方に影響を受けている。
クリスティーナ(助手)は僕の理想の女性像だし、鳳凰院凶真のキャラクターが生まれた背景(オカリンとまゆしぃの過去)は朱玉のエピソードだ。
本作はオカリンではなく、クリスティーナを視点にし、鳳凰院凶真が生まれた時代にタイムリープする。
リーディングシュタイナー(世界線を移動しても別の世界線の記憶を維持できる能力)とデジャヴの相似性の考察から、クリスティーナがリーディングシュタイナーに目覚め、観測者になる展開は面白かった。
強烈な記憶を植えつけることで、オカリンにシュタインズ・ゲート世界線(まゆしぃとクリスティーナが生存する世界線)を現実として認識させるために、クリスティーナが取った行動に赤面。
「忘れないで」というクリスティーナの声が余韻となっていつまでも心に残りつづける。
風の旅人

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