真夜中

ウォールフラワーの真夜中のネタバレレビュー・内容・結末

ウォールフラワー(2012年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ウォールフラワー、"壁の花"ってなんだろうと思ったら、今で言う"ぼっち"のことなんですね。
そんなウォールフラワー君を取り巻く世界が、ある出会いによって変わってゆく瞬間をベタだけどグッとくる選曲で描かれていて、特に"カモンアイリーン"や"ヒーローズ"のシーンはあざといまでに清々しいものがありました。あざとくて何が悪い。
ボウイにスミスにロッキホラーショー、おまけにトム・サヴィーニ。往年のポップカルチャー最高かよ。
好きな相手に自分選曲のミックステープを渡すというのがまた懐かしくて・・・。

エマ・ワトソン美少女っぷりは当然として、やはりこの映画のMVPはパトリックを演じたエズラ・ミラー。
チャーリーにとってはまさに自分の世界を変えてくれた人物、生涯の友。
あんな友達にもっと会いたかったと思わせるような、とにかく魅力的な好人物でした。
そんな楽しそうな仲間たちにも実はそれぞれに抱えているものがあって・・・というのは青春ものの定石な訳ですが、チャーリーのそれがちょっとへヴィ過ぎで、病むほどにトラウマ化しているにもかかわらず、終盤に入院してあっさりと克服できてしまうのはちょっと雑かなと思いました。
チャーリーの周りの人物が良い人ばっかりなので、時折なんか甘やかされてない?と感じてしまうところもあるにあるのですが、
役者の魅力や音楽センス、会話の面白さ、そしてなんといっても青春の楽しさと面倒くささを思い出させてくれるこの作品を愛さずにはいられないですね。
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