暗黒街戦士中年

AVP2 エイリアンズVS. プレデターの暗黒街戦士中年のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

俺は怒っとるんぞ
乳首も出さねえくせに半端なエロアピールしやがった挙句に事故って即死のリア充女とかイケてないくせに微妙なエロい思いをしていやがる高校雄とかクソウザ絡みしてくるゴミヤンキーとかその他有象無象が繰り広げる誰も求めてない人間ドラマは蛇足極まりない糞シナリオなんじゃ
なんなんぞ
エイリアン「ズ」versus プレデターとまで銘打っておきながら人間出すな人を描くな
俺はエイリアンとプレデターの死合が観たいんじゃ
全宇宙で最も美しく恐ろしい完全生物と最も野蛮で崇高な戦士の加熱した欲望が遂に危険な領域へ突入する時にシュワちゃんでもないくせに挟まってくんな戦おうとするな邪魔をすな
この闘争のためだけに存在する熱い時空に惨たらしく死ぬモブ雑魚生贄以外の人間など永遠に不要じゃ馬鹿ッ


ザ・プレデターのアサシンプレデター、プレデターズのミスターブラック、AVPラストのエルダープレデターなどなど最強の宇宙戦士に相応しい存在は枚挙に暇がなくコミックまで射程に含めると無数のプレデター最強説が入り乱れる現在、真に最強のプレデターが誰なのかを考えた事は皆さん一度ならずある事と思う。
しかし先に挙げた奴らは所詮「表」の存在であり「陽」側、名誉ある戦いを欲する通常のプレデターに過ぎず、そんな武士道の如き精神性のために決して辿り着けない名誉の輝きなどない影の世界で鍛え抜かれた唯「始末する」事だけを目的とした「陰」側の殺し技は、今作の主人公を除いて誰一人として継承していないという事実に目を背ける事はできない。
つまり最強のプレデターとは今作に登場するエイリアン狩りと証拠隠滅の専門家、究極異端の裏稼業プレデター「ザ・クリーナー」であるという結論は論理的思考と科学的論拠に基づいた揺るぎない「答え」であって、プレデターでありながらプレデター的美意識に従わないという矛盾を超えた弁証法的帰結が人知れず闇の中で「狩る」事に特化した始末屋というあまりにも美し過ぎる自己完結であり戦闘芸術である。
前作で頑張った成人式プレデター達が過去に類例のないマッシヴなボディだったのに対し、「狼(ウルフ)」の異名を持つ今作の主人公はかなりスレンダーな体型をしており、はっきり言ってしまえば筋肉が痩せている。
しかし古武術の世界を知れば分かる様に外側の筋肉量は戦闘能力の全てを司る要素ではなく、力任せの成人式プレデターズが健闘しながらもバリバリやられてた獰猛エイリアン2匹に襲われて押し倒された絶体絶命下水道のシーンで傷一つ負うことなく両手でエイリアンを縊りながら持ち上げて立ち上がるウルフの勇姿は裏稼業の凄味ビソビソでこういうのだけ延々映せば良かったんじゃ前半の心底どうでもいい人間でクリーナーの活躍シーンを圧迫するな馬鹿ッッッと憤怒しても今更どうにもならんけどとにかくこんな異端プレデターを出してくれた事に感謝なんじゃ
しかもこいつが闘うのが前作ラストで爆誕した完全生物と宇宙戦士の融合したプレデリアンだというのだからもう限界はとっくに突破じゃ突破
冗談抜きでシリーズ最強のスペックが激突やぞ
それがなんなんぞ人間が糞ドラマをしやがって
要らんのじゃ
この死闘を超えるドラマなんか何処にあるんぞ舐めんな
暗黒街戦士中年

暗黒街戦士中年