あきしげ

ウォーム・ボディーズのあきしげのレビュー・感想・評価

ウォーム・ボディーズ(2013年製作の映画)
2.0
ゾンビ映画という名の単なる恋愛映画。

良かった点。

・イケメンはゾンビでもモテる
・ゾンビ映画の新たなる切り口
・流れている音楽はとても良い

悪かった点。

・ゾンビ映画じゃない
・超展開が物語の根幹
・ガイコツの扱いが雑
・ご都合主義が大正義

ずっと避けてきたゾンビ映画。
簡単なあらすじは知っていた。
だからこそ意図的に鑑賞せず。
機会があったので鑑賞に挑む。

それなりにゾンビ映画を鑑賞してきた。
いつも期待するのは斬新な切り口です。
本作はまさしく新たなゾンビ映画です。
でも、最後まで気に食わない作品です。
ゾンビはゾンビのまま完結するべきだ。

感情を出し会話をした時点でゾンビじゃない。
根本的にゾンビの概念を覆す作品という感じ。

それが本作の持ち味でしょう。
だが、最後まで受け付けない。
しゃべるゾンビはないだろう。
感情を持つゾンビは論外です。
ほとんど反則技と言える作品。

主人公のゾンビはイケメン限定。
ニコラス・ホルトが演じている。
これがロブ・コードリーになる。
その時点で物語が成立しません。
ニコラス・ホルトのイケメンさ。
これが物語を強引に成立させる。

ヒロインはどう考えてもビッチだ。
恋人が殺されたのに次へ乗り換え。
しかも、彼氏を食ったゾンビへと。
なかなかの変わった性癖でしょう。
そうじゃないと恋愛感情が出ない。
そんな世界だからあり得るだろう。

女性が観るならいいんじゃないかと思う。
ゾンビ映画をロマンス仕立てにするのは。
個人的にはクソ映画よりも価値はないが。

脇を固める超展開とご都合主義。
この恋愛映画を成立させる要素。
もはや、どうでも良くなります。

ゾンビに慈悲は必要ない。
ゾンビに感情は必要ない。
ゾンビに会話は必要ない。

ゾンビになった時点で絶望しかない。
これがゾンビ映画の醍醐味なのです。
本作はこれを根本的に覆しています。
そうなるとゾンビ映画の意味がない。

なんだかゾンビを弄ばれた印象。
個人的には本作は受け付けない。
あきしげ

あきしげ