これは…壮絶…残虐で無謀で、虚しい。
ティルダ様こんな役をしてもまだ美しさを消せないってなに、女神なの?という気持ちと、ジェイミー・ベルは大好きだけど彼が演じるエドガーは決して17歳には見えないでしょという気持ちも心の端っこに残しながら、17年の壮絶な列車生活が生んだ歴史とカーティス革命と明かされた真実に結局絶句する。
人工的に起こした氷河期によって全てが凍てついた中を、一連の列車が人類最後の生き残りたちを乗せて疾走する。方舟となった列車のその車両ごとに階級が定められ、その階級制度の中で人は一生を終えていく。
ここに平和が存在し得るのだろうか。世界の縮図になっているだけなのに。
いや、でも、世界の縮図であると捉えるなら、最後の生き残りがヨナとティミーなのは奇跡であり希望だ。