ドルフ・ラングレンが非アクション映画に出演している!というレア度と、
お気に入りの女優ジュノー・テンプルが目当てという、興味本位での鑑賞だったんですが、これは意外な良作でした。
悪趣味で猟奇的なブラック・コメディなんだけど、どこかヒューマンな味わいがあって。
主人公のハゲデブ男が相当に濃いキャラ。
それをとりまく人物らもまともな人間がいないというクセの強さ。
ただ、最初は変人奇人に見えた人たちにも実はそれぞれに事情や葛藤があることがわかってきて、ひとつのテーマに集約されてゆくところが、こういう映画の良いところ。
ただのキワモノで終わらないんだよね。
とぼけた味わいの中にもグッとくるようなセリフが多々あったりと、なかなか自分好みの映画でした。