フレスコの傘

小さな悪の華のフレスコの傘のレビュー・感想・評価

小さな悪の華(1970年製作の映画)
5.0
黒髪の少女アンヌと金髪の少女ロール。強い絆で結ばれた二人は罪を犯すことこそが自分たちの使命だと信じ、大人たちを嘲笑った悪戯を繰り返していく…。

その反宗教的な内容からフランス本国では全面上映禁止。監督のジョエル・セリアは脚本の時点で映画を製作しても上映できないと通達されたそうである。配給会社から予算を得られないため、自分たちでお金を集め低予算で作ることになったという経緯からしてもう凄まじい。

レイプシーンのリアルさに思わず吐き気が込み上げてくるが、少女たちのイノセントな美しさ、そしておぞましさをひたすら堪能し、酔いしれる。『闇のバイブル』同様、本作もイノセントとギルティが混在する作品だ。アハハ、アハハと無邪気に舞いながらも、ダークサイドへ堕ちていく少女たちの最期が虚しい。小さな悪の華たちは大輪を咲かす前に自ら散ったのだ…。ゴスロリ、トラウマ映画の金字塔という肩書きに相応しい内容。

それからアンヌちゃんのわき毛がボーボーなのがなかなかに衝撃的だが、『恋人たち』のジャンヌ・モローもわき毛がボーボーであった。フランスの女性たちはわき毛を剃らないのだろうか。そんなアンヌちゃんの見た目は『先生を流産させる会』のミヅキそっくりである。もしかすると内藤瑛亮は本作を意識して作ったのかもしれない。