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ドリーマーズのkkのレビュー・感想・評価

ドリーマーズ(2003年製作の映画)
4.5
アメリカからやってきた留学生が、映画フリークの美しい双子と出会いひょんなことから始まる怠惰で甘美な淫蕩の日々
デモ運動でなんやかんやしてる窓の外をよそに部屋に籠って映画と音楽と酒とセックスに明け暮れながら日々を消費する3人の歪な関係は淫靡で悪趣味だけどなぜか美しくてうっとりしてしまう。性春とはこのこと
「街が部屋に来た」ことがきっかけでそもそもの価値観の違いやマシューが双子に抱いてた違和感がやっと違和感として働いてくれて内心こちらはほっとした。マシューはマシューの人生を生きてほしい、子どものまま大人のふりをして、社会を遮断して享楽に明け暮れる毎日はそれは夢のように楽しくて気持ちいいかもしれないけれどそれは決して永遠ではないから…
てか街が部屋に来た、ってすげー表現だなーって この映画のすべてすぎるかも。街は社会で部屋は双子の世界だもんね。

所々散りばめられた名作映画の小ネタは僅かしかわからなかったけどガス自殺を試みるシーンで少女ムシェットのローリング入水シーンが挿入されていて‼️となったのなんか気持ちよかった。

3人であわあわのバスタブに浸かって微睡むシーンがとても好きだった(風呂で寝たら死ぬぞ!!!!!!)
インテリアもいちいちかわいくて、パリのアパルトマンって永遠に憧れだなって思った。
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