Sunflower

永遠の0のSunflowerのレビュー・感想・評価

永遠の0(2013年製作の映画)
4.3
戦争物ですが、戦地に赴いた人の心の在り方や家族への思いに焦点をあて、その思いが今を生きている私達にもつながっているという視点で描かれています。現代では普通だと考えられる価値観でも、当時は非国民として捉えられ抑圧される。その中で自分の信念を貫くことの勇気、尊さみたいなものを教えられた気がしました。敗戦を経て生き延びた方達も、戦死した人の人生を背負い思いを受け継ぎ戦争のない現代を生きる私達につないでくれている。特攻隊員の孫の目を通して浮かび上がる祖父の生き様が格好良く、はかなく切なかったです。正確には記憶していませんが、主人公の宮部が、自分を待つ家族を思い放った、「生きて帰るために命を懸けろ」という意味あいの言葉が心に響きました。主演の岡田准一さんの姿が孫の三浦春馬さんとオーバーラップする部分があり、不思議な感覚でした。脇を固めるベテランの俳優さん達も大変魅力的でした。TVの画面より、できればスクリーンで見たい作品です。
Sunflower

Sunflower