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わたしはロランスのkoのネタバレレビュー・内容・結末

わたしはロランス(2012年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

221112(5回目)@恵比寿ガーデンシネマ
映画館で観ると(体感全編の8割占めてる)顔のクローズアップが効きすぎてて死んだ、顔が2,3平方メートルあるんだよ!!!!!スザンヌクレマンのはち切れそうな血管!、!!!皺!!!!、開ききってる瞳孔!!!!!それを観られるだけでも価値がありすぎる。映画館で観る『わたしはロランス』とはこういうことなのね、、、、、、、、

出会ったときの蝶のクリップが、フレッドがパーティ前に外してしまうネックレスになってたことに今更気付いたんだけど、ということはあの時ロランスの口からでた蝶は二人の出会いを持ち出し、かつ決定的に別れを決める一言だったということなのかな。



3回目_220611
なんて映画なんだ……………………
観終わった後、自分の中にロランスとフレッドが確かに生きてるのを感じる。
フランス語の罵り合いに一歩引いてしまいがちだけど今回はそれもそこまで気にならず、改めてドラン作品の中でも群を抜いて好きだと思った。
(ロランスはフレッドに対するセクシュアリティの押し付けがすぎる。)
メヴィルプポー本当に素晴らしい演技でね……そしてスザンヌクレマン……………圧倒的でした。店員罵りシーンが印象的だけどもうずっとなんだよ…ずっとずっとフレッドなのよ………………………こんなにも”生きてる”人間他に知らないです

国民性からか冷たく突き離すことが多い彼らが、あえて本音や優しさをみせる瞬間にブワッと涙が溢れてしまう。
わざわざいい面はしないけど、必要なときは絶対隣にいてくれるロランス母とフレッド妹なぁ……
言うべきことは気にもせず、必要なときに言ってやりたいことだけを言う。その完全に自分の中から生まれる言葉があまりにも愛だったり………

ドランの描く母親は何でこんなにも………クッ……………
(カムアウト後)
ロランス「まだ愛してくれてる?」
母親「女じゃなくバカになった?」

フレッドを失い、雨でずぶ濡れのロランスを見た母親(厳格父親がみてるTVコンセント抜いてぶっ壊して上着羽織ってロランスと共に外へ)

ロランス「昔からママは”女”だった。”母親”じゃなかった」
母親「あなたも息子じゃなかった」
  「娘って気がしてた」

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教室カムアウトシーン神‼️
初めて女性の姿で教壇の前へ
(((教室後方からの引きの画))))
しばらくの無反応に緊張感が走る
女生徒(手を上げる)
ロランス「はい」
女生徒「8ページですが、代理の先生の説明では分かりませんでした」
ビートが鳴り出す
(((ロランスの顔へズーム))))
ロランスの笑み
Headman - Moisture
ハイヒール、廊下、視線、学食、革命

口から蝶、えぐ水量、降ってくる大量の服、舞う枯れ葉

一瞬のドラン mommyの母、子

ロランスからフレッドへのカムアウト
コイン洗車場

最初で最後の人だからAZ

45分の遅刻

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他者がどこまでも他者であること
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