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MOTHER マザーのkoのネタバレレビュー・内容・結末

MOTHER マザー(2020年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

一緒に過ごした気がした。いい演技と、いい人物描写がとても多い。なかなかすごいものを観た気がする。

余談…
映画っていうのは熟慮された視覚イメージが言葉以上のものを伝えるものだけど、そういう効果がほとんど感じられなかった。
境界、孤立、圧力、衝動、愛憎、依存など、映像で抽出できるものが沢山あったはず。自販機のシーンとか、、ん〜、、
社会問題をみせたいときドキュメンタリー調にして没入感を与えるというのは良い策だとおもうのだけど、ただの長回しがすぎる。
後半の面会のくだりでは母と弁護士、息子と弁護士、亜矢さんと息子って場所を変えずにシーンが続くんだけど、あまりにも長いこと画が変わらないし、カメラという存在の位置付けについて検討されていない様子。
なにを撮りたいのか、なぜそこにあるのか、どこに向かっていくのかは明確でないと。
役者みんな背格好とスタイリングが見事だったけど、もっと顔のアップが必要だったとおもう。

まともな映画を撮るとき、無作為ってあっちゃだめだなんだなっておもった。
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