すずき

ウォッチメンのすずきのレビュー・感想・評価

ウォッチメン(2009年製作の映画)
4.9
リアルな設定、世界観のアメコミヒーロー映画。 ヒーロー行為が禁止されている冷戦時代のアメリカで、冒頭ヒーローの一人が殺され、誰が彼を殺したのか、何故殺されたのか?がストーリーの核。 ほとんどのヒーローは超人ではなく、肉体的には人間だが、Dr.マンハッタンだけは完全にスーパーマン。というかほとんど神。普通だったら、敵にしても、味方にしてもバランスブレイカーだろうけど、それを無理なくストーリー上に立ち回らせてるのが上手い。 主人公のロールシャッハは、鬼畜なヒーロー。ヒーロー禁止された後も、違法に悪人を容赦無く裁き続けている。彼がそうなった訳も劇中で語られる。キャラクターの一人一人のストーリーがしっかりしてて、アベンジャーズみたいに、それぞれが他の漫画の主人公なんじゃないか、と思えるぐらいにキャラ立ちしまくってる。 単純な勧善懲悪ストーリーではなく、割と深い。