荒野の狼

劇場版 獣電戦隊キョウリュウジャー ガブリンチョ・オブ・ミュージックの荒野の狼のレビュー・感想・評価

4.0
戦隊シリーズの獣電戦隊キョウリュウジャー の30分の劇場版。劇場公開は劇場版 仮面ライダーウィザード in Magic Landとなされたので、エンディングの楽しい歌と踊りには、ライダーの出演陣も顔を見せている。作品は、テレビシリーズの予備知識が全くなくても楽しめる内容。短い時間に無理なく歌、踊り、アクション、恋愛が詰め込まれている。6人の戦隊メンバーの個性も変身の前後で紹介され、ステップを踏みながらの変身や、プロレス技を使った戦闘などは目を引くが、驚くのは変身時のナパーム(爆発)の火炎の量の凄まじさ。俳優が大丈夫なのだろうかと思わせるほどの迫力。また、6人で揃って変身するシーンでは、煙の色が、それぞれのメンバーの色になっており、青やピンクの色の爆発は、素晴らしい。ゲストの明るくスタイル抜群の女優中村静香は、自ら歌うサービスで、人気アイドルの設定には説得力あり(中村はテレビシリーズにも同役で、後にゲスト出演)。悪の女戦士の二人のゲストも好演で、仮面ライダー鎧武で、悪の仮面ライダーを演じた佃井 皆美が、この映画でも剣とキックを織り交ぜた凄まじいアクションを魅せる。オープニングの戦闘は、スローで再生しないと何をしているのか、わからないくらい早い剣さばきとバックスピンキックを魅せる。桃瀬 美咲は、悪役でありながら、暗さなど微塵もなく、倒されるところまで明るく無邪気で印象に残る。ロケ先の福井県立恐竜博物館の紹介にもなっている。
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