この作品でフランソワ・オゾンにすっかり魅了されちゃった。
とんでもない鬼才を知ってしまった喜びたるや。
怪しくて、美しくて、どこまでも落ち着かない映画でだいすき。
危険で怪しいクロードの美少年っぷりもたまらないのだけど、彼の一挙手一投足すべてに意味があるように思えてしまう。
彼が小説の最後に綴る「à suivre…(続く…)」というフランス語がなにより美しい。
それから、視線を感じる映画だとおもう。
画面にクロードが写っていないと、なんだかどこからかクロードに覗かれてるような、それとも、自分がクロードとなり、覗いているような。そんな覗き見映画。