ギレルモデルトロがピノキオを監督すると聞いた時から、一筋縄ではいかないと思っていたけど、教訓めいた童話っぽい話でありつつ、やっぱりちゃんとブラックな部分が描かれていてホッとした。
想像よりは、ちゃんとピノキオだなぁと思ったけど笑
戦争で亡くした息子の遺体から生えた木で人形を作るゼペット爺さんが狂気の沙汰なんだけど、その後のピノキオがいろんな人に利用されていく。
金儲けしか頭にないサーカスのオーナーや、不死のピノキオを無敵兵士にしようと企むファシズム政権下の軍人などなど。
いろんな人間の欲深さが無垢なピノキオと対比して描かれるのが印象に残った。
こんな一見子供向けのファンタジーに人間の奥深い暴力性を入れ込むのは、さすがデルトロ。
ジミニー・クリケットの声優がユアン・マクレガーとか笑う
