ちゃ鍋

危険なプロットのちゃ鍋のネタバレレビュー・内容・結末

危険なプロット(2012年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

オゾンといいパリゾーニといい、オムファタール的な美少年に生活狂わされる物語は古代ギリシャ以来綿々と受け継がれているがなぜこうも普遍的なのだろう。
美少年の動機が完全に謎だったテオレマと比べて、危険なプロットはその美少年の愛着障害的な要素が見え隠れしていて、一般的な中産階級への憧れと嫉妬ゆえの破壊であることが暗示されているためそこまでオムファタルであることの違和感がない。神の時代から人の時代への移行を感じる。
最初は中流家庭への強い憧れ、もしくはエディプスコンプレックスを強く抱える人物としてクロードを見ていたが、むしろ作文教師に対して強い愛着をや父性を感じていたのだということがラストにかけてわかり、驚きとともに納得した。
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