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ザ・レッド・チャペルのsashaiceのレビュー・感想・評価

ザ・レッド・チャペル(2009年製作の映画)
5.0
韓国系デンマーク人コメディアンの凱旋パフォーマンス!南でやると思ったら北でやっちゃったトンデモドキュメンタリー💥とにかく全てがシニカルでスパイシーで悪魔的!😈字幕付きで完成版のこの作品を見た将軍様の顔が見てみたい🙄この国とヤコブ(先天性脳性麻痺を抱えるコメディアン)の掛け合わせの気まずさといいようのない背徳感がしびれる😳向こうがデンマーク語分からないことをいいことに「異常で薄気味悪い」とかポロっと言っちゃう危機感の無さ笑 それを慌てて「とても感銘を受けたと言っています」と英訳でカバーする監督😂 金日成の銅像を見た瞬間に涙ぐむしらじらしい演技を続ける通訳。。
なんでもプロパガンダに利用するあの国の悪魔的な嘘っぱちの愛国主義、処罰に恐れ慄く国民の実態を世界に露呈しちゃった。「ここでは誰もが犯罪者であり容疑者」とは上手く言ったものだ。二人のパフォーマンス相当酷かったけど、北側の演出の人がめっちゃ口出ししてきて、結局デンマーク要素ゼロ。オリジナルストーリーガン無視の「共に生きよう!共に死のう!」みたいなプロパガンダ満載の薄気味悪い茶番になっちゃって、北朝鮮にとって文化交流とか多文化への理解とか1ミリも意味をなさないものなんだと呆れてしまった、、一番気に障ったのは観客はヤコブが障害者だと知らないから障害者を演じた健常者のふりをしようとさせたこと。彼からセリフを剥奪し、代わりに笛を吹かせた。こんな侮辱は許容できない。いったい彼らはいつの時代を生きてるんだか。現代版ナチスと揶揄されても仕方ない。甚だしい人権侵害と邪悪さを世界が目撃しました。ここだけは本当に笑えなかった。
ヤコブの正直さとナイーブさがめっちゃ好き。間違いなく一番正論を言ってるんだけど、「ここは北朝鮮だぜ??正論なんてない異星人の住む国だぜ?戦時下のナチスドイツに来たようなもんだぜ?」って言いたい監督のモヤモヤと焦りがめっちゃ伝わった😨極め付けは反アメリカの平和式典という全国民、幹部が総出で参加する壮大な式典でみんなが(あくまで嘘で塗り固めた北の歴史認識だが)反アメリカ・平和を願って拳を空へ突き上げる行進があったのだが、一人だけ頑なに拳をあげないヤコブ。監督が「みんなが僕らを見てる。僕らの身の安全のためだ。頼む同じようにやってくれ」と諭すが子供のように絶対信念を曲げないヤコブ。テレビに映る一人だけ不機嫌なヤコブの姿。。さすがにこのシーンはヒヤヒヤしました💦
シリアスな話、障害者を生まれた瞬間に殺すと言われている国。通訳の女性がヤコブのことを「自分の息子以上の存在」と繰り返していたが内心はどうだろうか。正直発言がいちいち薄気味悪かった。これもプロパガンダだろうか。ヤコブがふと漏らした言葉。「一番気持ち悪いのはここの人たちが僕を温かく迎えていることだ。でもみんな内心は軽蔑している。それが分かるから僕は被害妄想してしまうんだ」は私もそういう空気を感じとっていたから切なくなった。とにもかくにも今年一番笑わせてもらいました✨👏シニカルで毒がたっぷりの笑い😈
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