このレビューはネタバレを含みます
なぜこんなに【窮地に陥るも、必死に生きようとする姿】に心打たれるんだろうか。
ジョージクルーニーの存在がまさに酸素ボンベかのよう。ホッとして息ができる。
ストーリーはとてもシンプル。
余談ですが、小学生くらいの頃、【こうなったら怖い】っていうシチュエーションの上位に宇宙に放り出される。がありまして。
SF作品を見るたびに、この空気がない空間に自分だけ取り残されたら…とびくついたものです。
(他のシチュエーションでは海底に沈みっぱなし、とかね。『アビス』の影響かな…)
まさか、それがそのまんまストーリとして見られるとは。
映像もただただ美しく、リアルです。
シンプルなストーリーですが、主人公のライアンが深みを持たせてます。
例えば、オデッセイのように主人公が常に前向きで地球への帰還を信じて行動する。その姿に見てるこっちは感銘を受けたものです。
が、このライアンはストーリーが始まってるところから、娘に先立たれたこともあり、希望を持っていない。
そこにコワルスキーの犠牲。
生存本能+必ず生きて帰らなければいけない理由ができてしまった。
不運続きに心折れるも、まさかのコワルスキー登場。
戻ってきた時の台詞。すごく心に染みました。重力って、そうか、物理的な意味だけじゃなくて。
コワルスキーずっとそこにいて欲しかったなぁ。
『結果はどうなろうと、これは最高の旅。』
ラストがまた重力を感じさせる。
そこにGRAVITYだもんなーカッコいい。
サンドラブロック、ジョージクルーニーの演技も素晴らしくてシンプルなストーリーなのにあっという間に終わってしまった。