ゼロ・グラビティの大阪ガスのレビュー・感想・評価

好きだった静けさに狂い、地球を眺めながら自身を見つめ、手放した重力を取り戻す。
矛盾しながらも宇宙空間から母なる大地のもとへ生まれなおす、サンドラ・ブロックのほぼ独演の映画。

胎児のポーズから誕生のメタファーが多用されており、脱出ポッドが卵子、パラシュートがへその緒、大気圏突入が出産、海が羊水、這い這いの赤子がやがて二本の足で立ち上がる。
とすればジョージ・クルーニーは精子の化身